スーパーの『卵』はどの『色』の卵を選びますか?《卵の話その②》
こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
前回(サイズ編)に加え、毎日の食生活に欠かせない「卵」をスーパーで買う時の話(色編)です。
【殻の色】と【黄身の色】についてお話します。
まず、
①【殻の色】です。
スーパーでは赤い卵【赤玉】と白い卵【白玉】が売っています。
「どう違うのかな~?」「赤い方が良いって聞いたことがあるようなないような。」って感じている方も少なくないと思います。
見て分かる違いは卵の『色』と微妙に違う『価格』。
これ実は、栄養価としては差はないようです。
では、なぜ価格に違いが出てくるのでしょうか?
ちょっとお話します。
まず、ニワトリの違い。
・白い毛のニワトリが産む卵は白い卵になります。【白玉】。
・茶色い毛のニワトリが産む卵は茶色い卵になります。【赤玉】。
実はこれが価格に違いが出てくる大きな要素なんです。
どういうことかと言いますと、
白いニワトリは平均して卵を1日1個産みます。つまり10日で10個ですね。
一方、
茶色いニワトリは毎日産むわけではなく、たまに産まない日もある。簡単に言うと10日で7~8個。
でも、同じだけエサ代や手間がかかれば、茶色いニワトリから産まれる【赤玉】は1個あたりの経費が多くかかりますよね。
ということは、その分、【赤玉】の方が価格が高くなるわけです。
中身が同じなのに、価格に差が出るのはこういった理由からだったんですね。
さらに、私たち消費者からすると、『価格が高い=価値が高い?』みたいに感じることもありませんか?お酒とか、お米とか、肉とか魚とか。
そこから、価格の高い【赤玉】の方が高級で良いものとの噂が広がってしまっているようです。
結論からすると、【赤玉】でも【白玉】でも栄養価は一緒!
だったら、価格の安い方がおトクということです。
次に、
②【黄身の色】です。
卵の黄身は「薄い黄色~濃いオレンジ」まで、よく見かけます。
これも、栄養価を判断するポイントにはあまりなりません。
なぜかと言うと、黄身の色は与えるエサによって変化するからです。
ここでもやっぱり、私たち消費者は、『色が濃い=味が濃い?栄養も濃い?』みたいに感じてしまいます。
もちろん、販売者側もそれをわかった上で、黄身に色を付けるようにエサを与えます。
簡単な例では、エサに『トウガラシ』を混ぜる。そうすると黄身は濃くなります。
以前にTVで見たスイーツの店では、ケーキ用に白い黄身の卵を使っていました。卵の殻ではなく、黄身が白いんですよ。
これは、ニワトリのエサとして『米』を与えているから、黄身が白くなっているとのことでした。
ちなみに、ニワトリに似た鳥で『烏骨鶏』がいます。
烏骨鶏の卵は栄養価が非常に高く、漢方の材料としても使われています。
実際、食べたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、烏骨鶏の卵の黄身の色はそれほどオレンジ色でもなければ、むしろ薄黄色です。
つまり、ニワトリの卵の黄身の色も、栄養価的にはあまり関係ありません。
さて、先ほどから、2度ほど、「黄身の色の違いは栄養価にあまり関係ない。』と言っていますが、
この『あまり~』というのは、エサに栄養価が高くなる成分が使われた場合は、ちょっとだけ関係してきます。
例えば、ニワトリにエサとして、海藻を食べさせると、海藻のヨードという成分が卵にも含まれることになります。だったら、海藻を食事で摂ればいいんじゃ?という気もしますが・・・。
ただ、逆に言えば、ニワトリのエサに人体に悪影響な物質が入っていたら・・・。これは、卵の栄養価どころか、卵を食べる私たちの健康へも何かしらの影響が出てくると思いませんか?
そう考えると、安全なエサで育ったニワトリの卵を選ぶことが大事になってきますね?
これについては、また今度。
再度、まとめると、
卵の【殻の色】と【黄身の色】については、栄養価は特にどれも大した差はない。
でも、ニワトリを飼育する環境は大切ですねと言うことでした。
それについては次回お話しますね。
⇒次記事:あなたの食べる『卵』はどんな『環境』で育ったニワトリが産んだんだろう?《卵の話その③》
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